3月12日寒い土曜日に母校の第68回卒業証書授与式・卒業式が執り行われた。正門のひときわ大きい日章旗の傍らで、18歳からの選挙権を意識してか政党ビラを配る外部の一団も。

卒業式-正門

卒業式-入場、「威風堂々」演奏
珍しく男子生徒が指揮する吹奏楽部の「威風堂々」でアリーナに入場する卒業生は314名。例によって服装自由を思いっきり謳歌。男子は背広が殆んどだが、ときおり紋付羽織袴。女子は上履きのスニーカーに振袖袴姿がメイン。お手製なのかドレスもいる。

卒業式-卒業証書授与
今回は8クラスと人数が多いため、卒業証書はクラス代表がまとめて受け取る形式に戻り、名前を呼び上げる担任のうち2名の女性教諭は、申し合わせたのか袴姿で、さすがに草履ばきだった。生徒たちも点呼にはっきり応えており好感が持てる。

卒業式-校長式辞
奈良先生による校長式辞。着任して4年が過ぎようとしているが、数名の生徒が一緒に弁当をと校長室に押しかけた?エピソードや逆境をどう受け止めるかを詠った詩の紹介。そして間違いなく大きな区切りの日なので、帰宅したらご家族に有難うと言うこと。時として軽視されるが諸君の明るさ、真面目さ、誠実さを決して失ってはいけないなどと述べられ「本当に有難う。さようなら!」定年退任が囁かれる同先生の万感の想いをこめられた結びの言葉だった。
学友会長による送辞に「大切な3年間を豊多摩で過ごせたことを誇りにしたい」と代表答辞。

卒業式-「あなたに」朗読
3人の女生徒による谷川先輩が贈ってくれた詩「あなたに」の朗読と例年通り進行し、校歌合唱は一番だけだったが、卒業の歌として「3月9日」「旅立ちの日に」はたっぷり。できれば「仰げば尊し」をやって欲しいところだが。ところで新卒業生の中に校歌の作曲者山田耕筰氏の玄孫(やしゃご・孫の孫)がいて、同伴の祖母の方に10月23日の校歌祭案内を差し上げることを約す。

卒業式-家族席に向かい…
会場の拍手と校歌吹奏に送られて退場する卒業生は各クラスごとに家族席前で横一列に並び感謝の一礼。ちょぴり泣かせる演出だった。
今回はちょび髭を生やしたのがいた程度で、以前のモヒカン刈りもどきのような素っ頓狂な目立ちたがり屋はいないし、生徒主催による芸人まね事の悪ふざけ大会も前日に分けたことにより、厳粛にして明るくいかにも豊多摩らしい卒業式だった。
(11期 矢島)