会員著書紹介 〔高22期〕

10期〜19期

会報77号で、同窓会に今年6月までにご連絡いただいた著書を紹介します。一部は同窓会にご寄贈いただきました。ありがとうございました。(広報委員会・事務局)

高22期 イッセー尾形さん
「シェークスピア・カバーズ」(2021年9月刊 スイッチ・パブリッシング 3,520円(税込))

シェークスピアの戯曲を題材にした10編の物語。挿画や挿絵もすべて尾形さんが手がけられたものです。帯の紹介文は、シェークスピアの翻訳家、高13期の松岡さんです。

お二人は、雑誌SWITCHで対談。WEB版「SWITCH ONLINE」でスペシャル公開されています。
Special Contents 刊行記念特別対談 イッセー尾形×松岡和子(全3回)
https://www.switch-pub.co.jp/shakespeare-special-1/

このことに関して、松岡さんからも快く許諾をいただきました。

また尾形さんから同窓会の皆さまに向けてメッセージをお寄せいただきました。全文公開いたします。尾形さん、松岡さんに心より感謝申し上げます。(広報委員会)

尾形さんからのメッセージ(全文)

サッカー部のキーパーで、転がってきただけのボールで突き指したのを懐かしく思い出します。(笑) あの頃のグランドは今はもうないんですね。それを見た時は淋しさよりも呆気に取られました。「あっ!ない!」(笑)。

 今は廊下で自由に勉強してるんですね! そこを歩いているとたまらなくあの頃に戻りたくなりましたが、時間は進むだけです。こんなツマラナイことがありますか?(笑) でもまあそのおかげで沢山の素晴らしい人に出会えます。

 その中で文章を勧めてくださった方がいらして「カバー」なる概念を提案してくださいました。その時、言ってみれば僕も一人芝居で現代人のカバーをやってるんだと気づき、カバーやりましょやりましょと取り組んだのがこの本です。 元の戯曲を知らなくても楽しめるのが最大のポイントになってます。シェークスピア、いつか身体を使って演じたいものです。いわばその憧れが書かせたのかもしれません。 こうやって出会いと想像力が縄のように より合わされて、とでも言うんでしょうか、ずっと先まで続いていくんですね。 じゃあ、時間が進むだけなのも仕方ないかと、この本がそんなことも僕に語りかけてくれます。 よかったらぜひ読んでみてください。

 それにしても、豊多摩のあのグランドの胸一杯に吸った匂いが三年間の一番の宝ですね。 希望とはかない寂しさと大地の力強さとみんなが集う場、そのものでした。 そこから巣だったんですね僕も。これは誇ってもいい!

 イッセー尾形

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