高4期同期会が開かれました

高4期同期会が4月に開かれました。今回は高4期の松村さんが校歌についてのお話を寄せてくださいました。

### 高4期生同期会余話「豊多摩高校校歌は名曲だ!」
4月23日毎年恒例の同期会が総員62名の出席で開催、会の終わりに昨年同様我が豊多摩校歌を合唱。我が校歌は珍しい八分の六拍子。

この拍子の歌を日本のポピュラー歌謡の中から探してみると、

  • 黒沢明の映画「生きる」の中で市役所の課長の役で志村喬がブランコに乗って口ずさむラストシーンで唄った「ゴンドラの唄」
  • ラジオ歌謡で懐かしい国民的叙情歌「あざみの唄」
  • 明治10年逗子開成中学の生徒12人が鎌倉沖にボートで出て遭難し帰らなかった悲劇を歌った「七里ガ浜哀歌(通称 真白き富士の嶺)」
  • 太平洋戦争末期勤労動員中その学友が戦地に赴くことになった辛い別れを島崎藤村の詩集「若菜集」にある「高殿」に曲をつけて歌った中央大学学生歌「惜別の歌」
  • 独特の画風で知られた画家で詩人の竹久夢二の悲恋の歌「宵待草」
  • 第三高等学校(今の京都大学)ボート部の歌「琵琶湖周航の歌」
  • 岩手県の北上川の川辺に見た可憐な美少女に捧げた歌「北上夜曲」
  • 林古渓の詩に成田為三がヴァイオリン曲のような美しい旋律をつけた叙情歌「浜辺の歌
  • 昭和7年大磯坂田山心中事件を題材にした五所平之助監督映画で四家文子の歌った主題歌「天国に結ぶ恋」

なんと千曲程も集めた全集の中でたったこれ等9曲しかない、けれど中年以上の人なら多分このうち半分くらいは忘れられていない名曲ばかり、全曲に共通しているのは強い想いをこめた叙情歌なのだ。

『校歌』という言葉が持つ普通のイメージとこれ等叙情歌の楽想は全然重ならない異質のようなのだが我が校歌の作曲者山田耕筰先生は数多ある他の校歌とは際立って違う八分の六拍子にした。多分作詞の金田一京助先生が豊多摩の周辺西田町を散策され詠んだ豊多摩のイメージにピッタリの詩がそうさせたに相違いない。

そんなことを予備知識に喜寿に達するような老人の(当人達は決してそうは思っていないのだが)の集まりが昭和25年(1950年)に出来て、歌った回数も少なく1年後には卒業してしまい60年後なのに忘れているのが当たり前と思ったらば此の吾らの体質に合いそうにない八分の六拍子の校歌を遠い記憶の奥に辿って見事に歌いきった。其れも初めての昨年の試みより数段上の素晴らしい響きで。
きっと類稀な八分の六拍子の我が豊多摩の校歌は数多ある校歌の中で際立った名曲だからに違いない!

2010年4月 高4期A組松村

投稿者: 編集部

高36期 理事です。

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